出張ホストの収入

出張ホストって思ったより低収入・低姿勢

ところでホストの人気はマジですごいみたい。人気ホストの写真集が発売されたり、顔写真入りの宣伝用カードにプレミアがついて、レアものはなんと1枚数万円もするんだとか。

今じゃ広いフロアにゴージャスな空間をウりにした、従来のイメージの高級ホストクラブから、気軽に入れるサパー形式の小さなお店まで、歌舞伎町エりアだけでも120件のホストクラブがあるんだって。そりゃ、お姫サマ気分になれるのは幸せだけど、ネツクになるのがそのお値段。

お酒を飲んでおしゃべりしただけで、数万円がパ~ッと飛んでしまい、それ以上の関係に進むことはほとんどないっていうじゃない。

「出張ホストの取材に行ってみない?」担当のIさんから話を頂いたとき、私の頭にイヤ~な思い出が蘇った。

実は私、数年前に六本木のボーイズバーにハマってしまったことがあるの。仲良くなったジャニーズ系のホストから家に、「遊びに来てちょうだい、お願い」という電話がかかってくるとホイホイ、毎回のように彼の誘いに乗ってしまったの。会話以上の進展はもちろんなく、給料ーヶ月分くらいの金額を、そのボーイズバーに注ぎ込んじゃった前科のある身。

当時はまだうぶな私だったから、ボーイズバーでの遊び方がわからなかったし、半月くらいでヤバイと気付いたから、どうにか深みにハマらずに済んだけど、お気に入りのホストに気に入られようとして、店に通い詰めて貢ぎ物をしたあげく、借金にハマっていく悲惨な女の子が、他人ことではないように思えちゃう。お酒を飲んでおしゃべりしても、店を出れば関係がなくなる、刹那的だわよねー。おだて上手で甘え上手、出張ホストもそんな感じだろうと漠然と思っていたわ。

だから取材の日、待ち合わせ場所にやって来た精憚な顔立ちの輝さんと、茶髪にロン毛が似合う石井俊輔さんを見て、初めは腰が引けてた。タイプは違うけど、遊びこなしていそうな雰囲気に、ね。
だから、「今日、車で来ているから」という石井さんの話を小耳にはさんで、さすがホスト、職業柄かなり大儲けしてるのね、と妙に納得。ところが、詳しい話を聞いてみると、実は2人とも普段は会社勤めをしているというじゃない!
1ヶ月の収入は、月4回の稼働で、輝さんが5~6万円、石井さんが3~4万円程度、学生のアルバイトと同じくらいの収入・・・。

あれっ、ホストってそんなに儲からない仕事だっけ?と一瞬自分の耳を疑っちゃった。

一般のホストクラブでは、人気ホストになれば高収入が得られて、女性からの金品の貢ぎ物が後を絶たないと言われているけれど、そこまで到達できるのは氷山の一角。ヒラのホストはノルマなどに追われるだけの、寂しい現実が待ちかまえていると聞いたことがあったけど、2人は出張ホスト界ではかなりの売れっ子。

「長い時間一緒にいないので、そういう話にはなりませんね」(輝さん)

「逆に高価な物を頂くと、それをきっかけにドロドロの関係になって、プライベートまで聞かれそうで怖いですね。交通費だけで充分です」(石井さん)

ホストイコール高収入と刷り込まれていた私は、ふたりの収入と貢ぎ物の少なさに驚かされた。
それに、一緒に話していても、ホストクラブのホストのような、馴れ馴れしさや甘ったるさが感じられない。

しかも、高価な物を頂くと怖いとまで言っている。ウーン、出張ホストって、いったい・・・。

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